事業概要
平成22年度地域資源∞全国展開プロジェクト本体事業
事業計画書 概要
 
【事業名】「びわで健康!おかがき」のブランド構築
 
1.地域の概要と本事業で活用する地域資源について
 
  【ポイント】
   
 


びわの生産高は、福岡県1位を誇る(生産高:100t(ハウス:20t 路地もの:80t))
高齢化により栽培放棄地になるびわ畑も出現
明治36年千葉県より「田中」という品種の苗20本を植栽
昭和52年3月に岡垣町発祥の品種「湯川」の種苗名称登録、「高倉びわ」として流通
  【内容】
   
  ◆地域経済の状況
    1907年10月1日遠賀郡岡県村・矢矧村が対等合併し、岡垣村となり、1962年10月1日岡垣村が町制施行、岡垣町となる。位置は福岡県の北部、北九州市から西へ約30km、福岡市から東へ約40kmと比較的近い所に位置することから北九州市・福岡市のベッドタウンであり、北九州都市圏を構成する発展著しい町で総面積(48.51Ku)ある。
当町の玄海国定公園中にある三里松原の海岸線は、アカウミガメが産卵に訪れることで知られ「海がめもかえる町」のキャッチフレーズのもと、官民をあげての自然の保護がなされている。
響灘に面した海岸線では海水浴、サーフィン、釣りなどのマリンスポーツが楽しめる。
町内を走る国道495号線沿いは別名「フルーツ街道」とよばれ、特産品のびわ(福岡県では生産高が1位)を始めいちご・いちじく・巨峰・みかん四季折々のフルーツが楽しめる。
人口は(平成21年12月現在)32,661人で、世帯数:12,640世帯です。
商工業の状況としては、大型店(イオン・ハローディ・トライアル)の出店が相次ぎ、中心市街地の衰退が進み、小規模事業者にとっては大変厳しい状況にある。
また、びわ農家にあっては高齢化が進み大変手間のかかるびわの栽培ができなくなり栽培放棄地になっているびわ畑も存在をしている。
   
  ◆活用する地域資源
    当町のびわは、明治36年千葉県より「田中」という品種の苗20本を取り寄せ栽培したことが始まりで、その歴史は107年を誇る。また、当町独自の品種:「湯川」の開発がなされるなど「びわ」にかける情熱は大である。
当岡垣町には、びわの他、一次産品として、いちじく、みかん、巨峰、いちごなどがあるが、びわ以外はいずれも特産というほどではない。本事業では、これまで利用をしていなかった「びわの葉等」を使った商品群の開発を行い、びわ果実のみならず「びわの葉等」の有効利用について、栽培農家の意識改革を進め(高齢化でびわの果実の栽培が不可能な生産者にびわの葉採取専用の樹木の栽培などを推進)、原材料の供給体制を確立して行く。
 
2.これまでの取組について
 
  【ポイント】
   
 
平成7年〜9年「むらおこし事業」にて特産品の開発をおこなう
平成20年5月「びわ茶」をリニューアル「高倉びわ茶」(Ca分の多いびわの葉を使用)として販売開始
  【内容】
   
  ◆これまでの取組
    平成7年に地域資源調査事業(岡垣町の観光資源、特産品の洗出し)、平成8年に地域特産品等開発推進事業(試作品の製作、観光マップ、統一デザイン等の作成)、平成9年に販路開拓支援事業(試作品からの製品化、イベントでのPR)に取り組んだ。
平成20年からは地元の特定農家のCa分の多いびわの葉を使用した「高倉びわ茶」として販売を再開した。
また、平成20年度、21年度においては、びわの葉の粉末化に関する調査研究しており、これの製品化により関連商品の幅の拡大を目指している。(別添資料あり)
   
  ◆成果、反省点、課題等
    上記の事業により、岡垣町に初めて特産品(加工品)ができた。しかしながら、原料・加工については町内で調達できなかった為、真の特産品とは言いがたいものであった。
課題としては、原材料、加工も町内で調達して製造して特産品(加工品)が望まれる。
また、再開して販売を行っている「高倉びわ茶」についても特定の農家でしか取れない“Ca分を多く含むびわの葉”を使用している為、原材料の確保に苦慮している。
 
3.本事業に関連する地域の目標及び基本的な方向性について
 
  【ポイント】
     
 





「びわで健康!おかがき」のブランド構築
びわの葉等を活用した健康応援商品の開発・販売による地域活性化
農商工連携(生産者→商工業者)を含む生産システムの体制づくり
びわの葉採取専用のびわ畑導入による高齢者対策
「びわで健康!おかがき」構築のための情報発信の仕組みづくり
健康に対する「びわ」の有効性についての証明及び明確化による販売戦略の構築
全国へ向けた展示会、PR活動を通じてビジネスチャンスをつかむ
  【内容】
   
  ◆本事業の目標及び基本的な方向性
     
  びわの栽培が開始され100年余りが経過し、果実としての生産は福岡県では第1位を誇るものの長崎県の茂木びわ等の知名度から見れば低いものとなっている。しかし、この知名度を生産高にて上げることは生産者数・作付面積などから言って不可能なものと考えられる。
     
  上記のことを踏まえ、古くから漢方薬として民間に親しまれているびわの葉等(葉・種)を用いた特産品づくりを行い、「びわで健康!おかがき」のブランド構築を行いたい。また、このための情報発信の仕組みや販売戦略で重要となる、健康に対する「びわ」の有効性についての証明及び明確化をはかり販売戦略に取り入れたい。
     
  この特産品を全国に展開することを通じて、原料となるびわの葉等の需要を増やし栽培放棄地や半栽培放棄地状態になっているびわ畑を「びわの葉採取専用びわ畑」として高齢者にびわ畑を再生してもらい高齢化対策と供に地域活性化を図りたい。また、これと同時に農商工連携(生産者→商工業者)を含む生産システムの体制づくりを図りたい。
     
  ◆地域の基本戦略やビジョン等
    本事業による、地域資源を活用した商品開発を行い「びわで健康!おかがき」のイメージを高め、岡垣町観光協会びわ部会と商工会が連携して製造販売を行い雇用の確保と都市からの交流人口の増加を図り地域振興を行う。
     
 
22年度・・・ 「びわで健康!おかがき」ブランドのコンセプト確立。
びわの葉を使った特産品等(粉末茶・化粧水・石鹸・酢)の試作・研究。
試作品を用いたテストマーケティングを実施する。
行政、岡垣町観光協会びわ部会と連携して、びわブランドの全国展開を図る。
各種メディアや展示会を通じたPR活動。
インターネットを使って顧客とのコミュニケーションを図り、販売に向けた準備を行う。
健康に対する「びわ」の有効性についての証明及び明確化を図る。
23年度・・・ 試作品の商品化に向けた研究。販売戦略の立案と量産化可能性、生産限定性の検討。
通年提供のための原材料確保についての検討(びわの葉採取専用びわ畑の設置)。
第2次試作品研究(商品ラインナップの拡充の検討)。
販路拡大の為のイベントの企画検討。
24年度・・・ イベント(例.物産祭りや物産展)開催による「びわのまち」のイメージ展開の企画検討、近隣市町村へ情報発信、商品の試作研究開発・PR等の継続実施
 
4.本年度の事業計画と期待される効果について
 
(1)本年度の事業の目的及び目標
 
  【ポイント】
   
  基本戦略策定
(1)ブランドコンセプトの確立(「びわで健康!おかがき」の構築)
(2)実施推進体制の検討
  特産品開発
びわの葉等(葉・種)を原料にした関連商品群(粉末茶、化粧水、石鹸、健康酢等)の試作
  調査研究
(1)健康に対する「びわ」の有効性についての証明及び明確化をおこなう。
(2)栽培放棄地を活用した「びわの葉採取専用びわ畑」の設置に関する研究を行う。
  情報発信と販路開拓
(1)「びわのまち」の構築のためのビジュアルアイデンティティー構築
(2)首都圏開催の展示会でのPR、マーケティング調査
(3)インターネットを用いたマーケティング調査(全国、九州、首都圏向け)
(4)Webサイトの構築とそれを用いた情報発信と情報収集(コミュニケーション可能なサイトの構築)
  【内容】
   
  ◆本年度の事業計画
     
  [1]基本戦略策定
    ブランドコンセプトの確立(「びわで健康!おかがき」の基本的なコンセプトを確立させる)と同時に実施推進体制(農商工連携の受け皿としての事業体のあり方について)の検討を行う。
     
  [2]試作品開発等
    びわの葉等(葉・種)を原料にした関連商品群(粉末茶、化粧水、石鹸、健康酢等)の試作を実施する。現代の消費者ニーズに合った健康志向の商品開発と話題性に富んだ新商品の開発に取り組むと同時に、“Ca分の多いびわの葉”と“Caの少ないびわの葉”の使用目的に応じた商品開発のすみわけを行い、びわの葉栽培に画期的経営手法を構築する(びわの葉採取用びわ畑の設置)。
     
  [3]調査研究
    びわの葉の健康的有効性については、誰もが1度は聞き知っているもののその裏づけとなる効能や有効性は明確化されていない。このことについて、九州大学と共同研究を行い証明及び明確化を図る。また、栽培放棄地を活用した「びわの葉採取専用びわ畑」の設置を目指した栽培方法等の研究を行う。
     
  [4]情報発信・販路開拓
    ア) ブランドの統一感創出のためのビジュアルアイデンティティー構築を目指し、統一パッケージデザイン・ブランドキャラクター・ロゴマークを作成する。
    イ) 首都圏等への展示会・イベントに出展し「びわ関連の試作品」を広くアピールする。さらに広告雑誌、放送メディア等の広告媒体を活用して全国に向けた宣伝を行う。
    ウ) 専門業者に委託し、インターネット上の消費者ニーズ把握のためマーケティング調査を実施する。
    エ) HPを制作し、広くPRするとともにネット通販の仕組みを構築する。
   
  ◆期待される効果
  本事業では、「びわ」を通じて生産者・商工業者・地域住民が一体となった地域活性化である。びわ関連商品の開発・販売による話題性の拡がりは、地域住民の「びわのまち」意識と関心を高め、住民自らセールスマンとなり得るような盛り上がりを期待したい。
  「びわのまち」及び「びわ」自体の知名度アップと消費拡大を行う為に、ロゴマークの作成、キャッチコピーの作成等のイメージ戦略を行い、「びわのまち」のイメージを定着させ少なくても「びわ」と言えば「おかがき」がイメージできるよう期待したい。これにより、観光客等の流入も促進され地域活性化への起爆剤となり得る。上記のような施策により、びわ栽培農家の活性化と若者のびわ栽培への意欲が再生できる。
  本プロジェクトを実施することで、農商工の各業種での派生製品の開発や発想が活性化する。これに伴い、新たなビジネスチャンスが生まれ地域の経済力が格段に向上することが予想される。本プロジェクトで開発した商品での知名度アップや経済効果により、原料のびわの葉等の不足が考えられるが、この問題をクリアする為に栽培放棄地になっているびわ畑を「びわの葉採取専用びわ畑」とし、軽作業での原料の収穫ができ、高齢者での栽培が可能となり、高齢化対策の一翼を担えることが期待できる。
 
(2)具体的事業計画の内容
 
  【ポイント】
   
  ◆本事業の進め方
    都市圏、全国の健康志向のユーザー(びわ生産地の北限地が千葉県であることから、びわの生産がなされていない地域を特に重点的に)をターゲットに専門家の指導の下、委員、事業者等が一体となって計画、調査、実施、検討を進める。
   
  ◆新規性や独自性
   
   
特産品・・・・ びわの葉等を使った未発表の健康志向商品の開発。(食品等:粉茶、錠剤、粉を練りこんだ麺等及び化粧水、石鹸等の外用品)
事業展開・・ 新商品を開発し、全国へ向けた情報発信の展開。(商品のみならず、岡垣町および「びわ」自体の情報発信を盛り込む)
調査研究・・ 九州大学との共同研究により、びわの効能の証明と栽培方法の研究(びわの葉採取専用びわ畑設置のための研究、びわの効能証明)
  【内容】
   
  ◆本事業の進め方
  福岡市、北九州市両政令都市をはじめ全国の団体・一般消費者を念頭に置き専門家・委員・事業者が協力し、試作品開発、情報発信、販路開拓それぞれの計画を十分に検討し実施する。
   
  ◆新規性や独自性
  びわの葉等を使った商品は、他産地を含めお茶等にとどまっており、お茶以外の商品については新規性が十分にあると考えられる為、お茶以外の商品(化粧水・石鹸)、びわの葉や種を原料とした商品(粉末茶、錠剤など)の商品化が考えられる。また、今回取り組む栽培放棄地の有効活用と高齢化対策を結びつけた「びわの葉採取専用びわ畑」の設置については、全国を探しても前例がない。これらが軌道にのれば、希少性・新規性・独自性が強く包含され、話題性が高いものとなる。
 
【個別事業ごとの内容】
 
事業項目 事業内容 実施時期 期待される効果
[1]ブランド推進事業 [1]本委員会の開催
[2]事業全体の統括
[3]ブランドの確立
[4]普及事業に関する方針の決定
6月から2月まで ・合意のもとに計画的に事業が遂行できる。
[2]試作品開発等 [1]びわの実、葉、種を用いた新商品の開発
[2]既存商品のブラッシュアップ
[3]パッケージ・カタログ等デザイン開発
6月から12月  
[3]調査研究 [1]高倉びわの成分・効能
[2]びわの作付けのための調査
8月から1月 ・販売戦略の基礎となる項目の発掘ができる
・高齢化対策を含む今後の展開の地固めとなりえる
[4]情報発信・販路開拓 [1]首都圏等での展示会出展、販路開拓
[2]福岡市・北九州市近隣都市圏での広報・宣伝活動 
[3]インターネットを通じた情報発信
[4]パブリシティを活用した情報発信
[1]8月から2月
[2]10月から1月
[3]8月から9月
[4]9月から10月までに基本部分を開発、その後運用
・参画者の意識を一つにまとめていくことに役立つ
・新たなビジネスチャンス・販路開拓が期待できる
・消費者の声を直接聞くことで商品開発の方向性、マーケティング戦略の着眼点の発掘が期待できる